鬼取町の四つ辻から生駒山中への山道を登って行くと、山上近くの谷に峰薬師の寺院跡(旧鶴林寺)があります。 現在の鶴林寺を経て細い舗装路を進むと、途中でイノシシ避けの柵があります。
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地図に記載のない山道
イノシシ避けの柵は開閉できるようなっているので、きっちり締め直して先に進む。やがて、農園を右手に見ながら山道を登って行くと竹林が広がっています。
竹林に巨石が横たわる。 足元の岩に梵字が刻まれていますが、見逃してばかりで三度目に発見しました。
振り返ると竹林の間から生駒谷の風景がほんの少し、鬱蒼として薄暗いためにちょっと心細い山道です。ただし、道は明瞭で苔むした感じは古道の雰囲気がたっぷりです。
行円銘の梵字岩 梵字で「ア」の文字を刻み、行圓の銘が添えられています。
「ア」とは、どんな仏様をも表現できる便利な文字です。銘にある行円は平安時代中頃の遊行僧だったようです。
梵字岩
梵字岩を見て谷筋の山道を登って行くと、峰薬師・旧鶴林寺の跡地に到着します。途中にあるはずの立合池は、水が干上がってヤブ地帯になっていました。地図に記載されている池が存在せず、記載されていない道が明瞭に存在しています。真下にトンネルが建設されたことによる影響ですね。
参考文献
生駒市石造遺物調査報告書(生駒市教育委員会 平成8年)
生駒市 石造文化財「生駒谷」(昭和五十二年)
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