正根山・石福寺は融通念仏宗のお寺で、本尊は石造地蔵菩薩立像。旧乙田村の菩提寺として念仏信仰の歴史が今日まで伝わっています。
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石福寺(現在の所在地は生駒市萩の台)
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矢田寺参詣道を歩く
石福寺の南側には萩の台住宅が広がっていますが、乙田川から北側には矢田寺への参詣道の道標などが残っており、新旧のコントラストが明瞭で面白い。
石福寺の石垣
立派な石垣を眺めながら細い舗装路歩いていくと石福寺さんの立派な山門に到着します。
石福寺 山門横の説明板をよく読んで門をくぐる。
ご本尊は厨子の中、ご尊顔を拝することはかないません。文献によると面取りされた舟形光背の丸味のある造形美に厚みと柔らかさを感じさせるそうな。さらに、幻想的なまろやかさ、慈悲感漂うお姿、、、ここまで言われると一度は見てみたいと思います。
十三仏と名合碑 前庭に整然と並ぶ
立派な石垣に似つかわしくないちょっと狭小な前庭に整列した六対の石碑。しかも、十三仏板碑と名号板碑が交互に置かれている。几帳面で律儀な方がお世話されているのでしょう。
天正年間と慶長年間の石碑 左端は三界萬霊碑
右端の板碑から、
慶長十三仏板碑はいずれも三仏四段で完成された美しさを感じます。文献の写真(清原氏提供)と板碑の並び順が微妙に異なるのですが、最近並び替えが行われたのでしょうか?かなり気になります。
参考文献
生駒の古道-生駒市古道調査-(生駒民俗会、平成二十六年)
奈良県生駒郡平群町石造文化財 平群谷(平成三年)
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