前回紹介した朝日地蔵から信貴生駒スカイラインを横断すると、よく踏まれた山道がぽっかりと口を開けています。途中からは近鉄の鉄塔巡視路と合流し生駒北峰まで続きます。途中の山腹に清水の湧き出す場所があり、古来、生駒川の源水「中倉さん」として信仰されてきました。
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生駒市俵口町の西南端にある。
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朝日地蔵から中倉さんへ
崖の上は朝日地蔵 信貴生駒スカイラインを横断します。車道が作られる前は、小高い丘の上に朝日地蔵が立っておられたのでしょう。今は分断されています。車に注意して横断すると、立派な道が続いています。
倒木を越えて進みます。
浅い谷底に架かる木橋をわたると「水の神・中倉さん」と書かれた石柱と平成六年に設置された「生駒川源水」の石碑が目につきます。
中倉さん 生駒市俵口町の方々が生駒川源水として大切にされている場所
地図で確認すると、この真下を近鉄奈良線のトンネルが通過しています。それが原因かは定かではありませんが、越えてきた川床は完全に干上がっています。第二阪奈有料道路のトンネルが通過する薬師の滝においても、滝水は枯れていました。生駒川源水はどうでしょうか。周囲の様子から水が湧き出すような雰囲気ではありません。しかし、程なくして「チョロチョロ」という水音がかすかに聞こえてくるような感じがしたのです。
源水のご神体(?) 小石の周囲の樹の根元から水がわき出していた!
幻聴じゃないかと自分の耳を疑いながら周囲を探っていると、確かに水が湧き出すポイントを見つけました。驚きです。木の根元付近から水が染み出すように流れています。しかし、その流れはすぐに染みこんで流れを作ることはありません。
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この一滴が生駒川の始まりで、人々の生活を支えてきた「命の水」ということでしょう。源水の奏でる心地よいサウンドがいつまでも耳に残る不思議スポット「中倉さん」、朝日地蔵参詣の際は、忘れずに訪問しようと思います。
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