降星伝説の地・天野川に沿って国道168号を南東に歩くと、やがて尺治川と分岐するあたりに弘安地蔵で有名な私市共同墓地があります。古い石造遺物がたくさんあり、墓地ということを忘れて見入ってしまいます。
ストリートビュー - Googleマップ
天野川・水辺プラザが近い。
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見どころの多い私市(きさいち)
ほしだ園地やくろんど園地への起点としてJR学研都市線・河内磐船駅がおススメです。古い街並みや石造遺物を楽しみながら歩くことができるからです。天野川と尺治川の中州を整備した水辺プラザは交野市民の憩いの場所であり、今年で9回目を迎える生駒チャレンジ登山の起点(受付)としても知られています。
私市共同墓地の弘安地蔵はあまりにも有名です。紀年名が確認できる石仏では、大阪府下で最古とされる貴重な地蔵石仏で、あまりに有名すぎて当サイトでは取り上げにくいです。
新道しるべ仏 平成21年に祀られるようになった二尊仏
そこで新参者サイトらしく、新しくて古い石仏をご紹介しましょう。小さな祠ですがコンクリート基礎で固められた立派なモノ。祠内の壁面に世話人の説明書きがありました。それによると、、、
元々は、磐船街道筋におられた仏さまで、
我々先祖の野辺の送りを見守ってくださっていましたが宅地開発が進む中、
バイパス(植物園入口交差点)横に一時移動し、祀られていましたが
この度、諸事情により移転を余儀なくされ私市共同墓地内に移坐し、
祀ることとなりました。
いままでと同様、これからの私たちの道しるべとなっていただきたく。
「新道しるべ仏」と名付けこの地にお祀りすることになりました。
平成二十一年十一月吉日 世話人
旅人に道を示す「道しるべ」ではなくて、あの世への「道しるべ」ということでしょうか。かつては磐船街道にあったということですから、道案内をされていたのかもしれません。それが、「新」の意味だと解釈しました。流転の日々を送ってきた仏さまも、今は安堵されていることでしょう。
二尊仏か? 薄肉彫の箱仏
小さな箱仏ですね。よくぞ今まで無事でおられたと思います。涎掛けの下にはどのような像容が彫り込んであるのか、大変気になるところです。この涎掛けよく見ると寄贈されたのがつい最近のことのようですね、もう少し早くお参りしていれば、全容を見ることができたのでしょうか。とても悔やまれます。
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