辻子谷ハイキングコースを生駒山上目指して登って行くと、標高400mに位置する興法寺の山門に行き着きます。興法寺は鷲尾山と号し、本尊は木造三面十一面千手観音立像で行基の作と伝わっています。
ストリートビュー - Googleマップ
周囲は山に囲まれていますので、車では行けません。
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桜の名所・興法寺
興法寺山門
興法寺は役行者の開基で修験道場として行基・空海も修行したと伝わる歴史の深い寺院です。境内の時雨桜は神武天皇にゆかりがあると云われ、桜の名所としても名高いのですが、個人的には5月の新緑シーズンが気に入っています。
等身大の立派な地蔵石仏 ちょっと「への字」の口元が特徴的
境内や石段周辺にはたくさんの石仏が集められています。近郷近在の信者が寄進されたモノだと思います。 ちょっと斜めから 寄進者は肥前国平戸の方のようです。
合掌像の地蔵石仏はあまり見たことがありません。しかしながら、像高150cmの丸彫り。目が細く、形の整った鼻、への字の口元、そして丁寧に衲衣を刻み、胸のあたりで合掌。繊細な美しさを感じる石仏です。
寛保三年の紀年銘 背後の銘
石仏の背後に回ってみると寛保三年の銘と寄進者の名前が刻されていました。西暦で言うと1743年で、八代将軍徳川吉宗が治める江戸時代中期です。肥前国平戸の方が、どのような願いを込めてこのお地蔵さんを寄進されたのでしょうか。刻銘にある「癸亥」とは干支の組み合わせの最後(60番目)にあたります。そして次の「癸亥の年」は2043年です。その時まで生きていたら答えが分かるような気がするのですが、「生きてないでしょうねぇ」
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