業平ロマンの道を追って中央公民館の北を左折して西へ向かうと、やがて旧字の北福貴村に差し掛かります。周囲は白壁に石垣、立派な門構えの旧家が立ち並ぶエリアです。
ストリートビュー - Googleマップ
北福貴
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ちょっと奥まった場所に地蔵堂
地蔵堂
グーグル・マップでもお分かりのように、お堂が道から少し外れた場所にあって、うっかりすると見過ごしてしまいます。ちょっと古びた瓦屋根のしたに四体の石造物が一列に並べてありました。
船形名号碑 右端にあります。
南無阿弥陀仏と刻された名号碑は比較的保存状態が良いのか、碑文が完全に解読されていました。それによると紀年名は永禄九年とされています。
左手の三体 阿弥陀三尊像が立派です。
右から、船形地蔵立像は背が低く、涎掛けが全面に掛かっているので像容を確認できませんでした。中肉彫りの古い形式から念仏講初期の作とされています。
注目は中央の自然石船形彫込阿弥陀三尊像でしょう。紀年名は刻されていませんが名号碑と同時代のものと推察されています。非常に味わい深い阿弥陀さんです。
最も左にあるのが山型二尊仏板碑で、周りをよく見るとまだまだ小石仏が置かれているようすでした。資料文献によると、小石仏は九体あるとのこと。当日は先を急いでいたので、全く気が付きませんでした。そう長くないハイキングコースなので、ゆっくり慌てず石仏を愛でながら歩きたいものです。
参考文献
奈良県生駒郡平群町石造文化財 平群谷(平成三年)
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