明神山周辺は大和川以南となるため生駒山系ではありませんが、便宜上、当サイトでも取り扱っております。というか、この地の山歩きは楽しいというのが本音ですね。
関屋地蔵尊 |
柏原市国分本町東条(ひがんじょう)でブドウ畑の広がる丘陵地帯から山へ入り、香芝市との境界(府県境)付近で長尾街道の関屋峠を通過します。別に関屋越、大峠越とも呼ばれ、幟旗の石段上に関屋地蔵尊のお堂が立っています。
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どうも気になる関屋峠のお地蔵さん
日切地蔵として信仰を集める |
お堂を新しくしたときに立てた幟旗のボロボロさが目立ちます。かつて初瀬の方が峠の交通安全を祈願して奉納したと云うお地蔵さんには立派な涎かけが二重に掛けられ、頭には赤い帽子がかぶせてありました。謎解きのためチョイと胴巻き以外の全てを失礼させていただきました。
正面から(紀年銘なし) |
ここは昼でも薄暗くてジメジメした場所、フラッシュライトを照射しながらの撮影、顔の周りを飛び回るヤブ蚊対策でネットを被り、涎かけに巣喰う真黒な蜘蛛に警戒しながらの作業です。今回は二回目で対策もバッチリでスムーズでしたが、前回はビビリながらだったのでとても時間がかかりました。
やや斜めから |
腹部の損傷部(補修痕)を隠すように白布が巻いてあり、これはどうすることもできませんでした。資料によると右手に錫杖、左手に宝珠の通例像と紹介されています。
上部から |
気になるのは、この頭部です。お地蔵さんにしてはボコボコしています。砂岩製の石材なため、風化による損傷が激しいことが原因でしょうか。赤い帽子はそれを隠すためなのか?
左手の宝珠(なひっ!) |
問題は腹巻の下に隠れた左手、強引に引き上げて確認してみると、掌中に宝珠はありません。これも破損で、どこかに転がってしまったのか?
原状復帰させた地蔵堂 |
謎は深まるばかりの関屋地蔵尊再訪となりました。
参考文献
風渡る野辺の石仏(香芝市「広報かしば」)
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