古くからある墓地の見学と言えば、「六地蔵」と「迎え地蔵」が定番となっています。北田原の北端に位置する大角墓地の入り口は斜面の裾野にあって、見上げると転げ落ちそうな傾斜地に緑の木々とあい混じった供養塔が並んでいました。
斜面に並ぶ供養塔の数々 |
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磐船街道にも近い北田原の郷墓
大角墓地(六地蔵) |
大角は北田原の小字名だと思いますが、読み方がよく分かりません。まさか「だいかく」じゃないだろうし、「おおすみ」が妥当な線でしょうか。
共同墓地石碑 |
六地蔵を鑑賞し一歩進むと共同墓地(免許)と刻された立派な石碑の横に覆い屋があり、石仏が祀られています。
お迎え仏 |
頭髪の表現から地蔵菩薩ではないでしょう。資料においても「お迎え仏」と記されており、紀年銘など詳細は不明。右手は施無畏印、左手は与願印、「信者の願いを叶えますよ」という意味ですね。やっぱりお釈迦さまでしょうか。
お迎え仏(上半身) |
それにしても、しもぶくれのぼっちゃりしたお顔が印象的です。死者を迎えて厳しい顔をされても困りますけどね。
お迎え仏(ちょっと斜めから) |
いつもはそそくさと立ち去る墓地ですが、なぜか立ち去りがたいのはなぜでしょう。
小石仏(地蔵) |
それにしてもお迎え地蔵さんはどこでしょう。もしかしたら六地蔵の右端におられたこちらの小さなお地蔵さんでしょうか。
小石仏群 |
周辺の草むらにはたくさんの石仏が埋もれるように並んでいます。資料によると桃山時代からの遺物が相当数ある古い墓地であると紹介されています。
参考文献
生駒市 石造文化財「生駒谷」(昭和五十二年)
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