近鉄生駒線・菜畑駅で下車して、東へ100m程歩くと県道168号との交差点北側に、瓦屋根の地蔵堂が見えてきます。付近は宝山寺参詣道とも交差する地点でした。
ストリートビュー - Googleマップ
宝山寺参詣道とも交差し、古い石道標が建っています。
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なんでもお引き受けくださるお地蔵さん
身替地蔵の信仰は各地で広く伝わるものですが、どこのお地蔵さんも頼りにされて大変だろうなぁと気の毒になってしまいます。中には「肩が痛い」と言って、お地蔵さんの肩付近の石を削って飲み薬にしたとか、、、たまったもんじゃありませんな。
信仰篤い身替地蔵(船型地蔵立像、像高118cm) このお地蔵さんは削られたりしていませんよ。
ここでは珍しく真っ白な涎掛けをまとっておられます。涎掛けはたいてい赤布と決まってるんですが、どういう「謂れ」があるのでしょうか。いつもは遠慮なしに涎掛けを外して撮影するのですが、真っ新な感じがして躊躇いました。
周囲にある小石仏に五輪塔の残欠 悉くに白い涎掛け、何の因果でしょうか。すぐに汚れて黒くなるのに。
手元が気になる 紀年はありませんが、古い形式のお地蔵さんです。
そっとめくってみると、「左手に宝珠・右手に錫杖」いい感じですね。
横顔を拝見 縦に長い耳が風化せずに残っています。
ここは地元の人だけでなく、宝山寺にお参りしようと遠くからやってきた旅人のお世話もなさっていたはず。今は静かに佇んでおられます。ご苦労さまでした。
宝山寺参詣道の道標
参考文献
生駒市 石造文化財「生駒谷」(昭和五十二年)
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