矢田丘陵の東麓、奈良市大和田町から大和郡山市矢田町の一帯には長閑な田園風景が広がっていて、秋の収穫前は青々とした稲穂が目に染みて、清々しい気分を満喫できます。日本に生まれて良かったと思える瞬間ですね。
ストリートビュー - Googleマップ
矢田寺を示す道標から細い農道を南へ進む
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今年の豊作を実感しながら農道をブラブラ歩き
山裾に広がる田んぼ 緑のコントラストが何とも言えず素晴らしい山中にある狭い棚田風景も感動モノですが、広々とした空間、海面のように波打つ稲穂。これらはホッと安心感を与えてくれます。
細い農道を歩いて行くと、、、 右手は休耕田というより耕作放棄地でした。
この地域ではほとんど放棄地を見ることがありませんでしたが、この一角だけは放棄地になっており、遠くばかりを眺めていた視線を足元に向けるキッカケとなりました。
ちょっと違和感のある花が、、、 供花かもしれないと思い、近づいて覗き込むと。。。
よく見ると地面に突き立てた花差しと、水の入ったペットボトル、小さなお茶碗が二つ。そして、首から上がない石仏が一体現れました。
首のない石仏 衣文の裾あたりの文様に合掌の様子
損傷と摩耗が激しくて、ほとんど何なのか分かりません。船型光背に半肉彫の地蔵石仏でしょうか。しかし、供花で隠すようにひっそりと祀られていた石仏、恐らく耕作放棄地に向いて立っていたはずで、その放棄地がなければ、きっと気が付かずに通り過ぎていたことでしょう。お茶碗のお水を取り替えて、そっと供花で隠しておきました。
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