生駒市山崎町(古堤街道沿い)に建つ金法寺は、弓削王が落飾後に金峰法師を名乗り開基したと伝えられています。簡単に言えば7世紀後半の建立ということになります。
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山崎町公園に通じる階段を登る
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見どころ多い古堤街道の沿道
弓削王とは日本書紀が伝える山背大兄王には7人の子どもがいて、その一人が弓削王ということになっています。聖徳太子の伝記「上宮聖徳法王帝説」によれば、山背大兄王は聖徳太子の子とされています。真偽のほどは定かではありませんが、事実とすれば聖徳太子の孫が建てたお寺ということになりますね。金法寺の境内は古堤街道から高台になっており、生駒山の山裾が一望にできる好展望の場所にあります。お堂の横にある覆屋に名号碑や石仏が一列に並べてありました。
覆屋の石造遺物
一番右端の六字名号碑は江戸期の作ですが、表面の風化により刻された「南無阿弥陀仏」の文字は読み取れません。
六字名号碑
地蔵立像(桃山時代)
傍らの地蔵石仏は像高53cmと名号碑の半分ぐらいの高さです。桃山時代の作とされ、妙久と刻されているようです。
境内から生駒山を望む(曇天で残念でした)
こじんまりとしたお寺の様子からは、歴史の古さを感じ取ることはできませんが、古堤街道沿いの名刹であることに間違いはありません。
参考文献
生駒市石造遺物調査報告書(生駒市教育委員会 平成8年)
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