「一休さん」と言えば、アニメの愛くるしいキャラクター。モデルとなった実在の人物は、破戒無慙を公言するばかりか数々の「女犯伝説」が多いと云います。その伝説を残す通い路は、「清水道」と地元の古老は呼ぶ。これらは、「生駒の古道」で紹介されたエピソードです。
舗装路の脇に祀られた地蔵祠 |
「清水道」は「高山・伊勢街道」の延長にあたり、現在では生駒市道20号として拡幅整備された舗装路です。古道の雰囲気は残っていません。唯一、道路脇に祀られた「清水地蔵」への信仰の印だけが、往時の様子を今日に伝えています。
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高山町久保、中村~鹿畑へ
清水地蔵(桃山時代) |
「中村」の地名は「大和国細見図(1848)」に記されており、高山から奈良へ至る街道筋の要衝でした。中村から鹿畑へ至る清水道(市道20号)は、緩やかに高度を上げながら進みます。南に方位を向ける峠付近に、清水地蔵の祠が立っています。コンクリート製の祠で、綺麗に整理されていました。小さな箱仏は桃山時代の作と推測されています。
生駒山の遠景 |
鹿畑へ舵を取って進むと、やがて遠くに生駒山。昔の旅人も、一休さんも、この風景を見てワクワクしたでしょうか。それとも、、、?
参考文献
生駒市石造遺物調査報告書(生駒市教育委員会 平成8年)
生駒の古道-生駒市古道調査-(生駒民俗会、平成二十六年)
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