資料によると船山神社周辺には、安明寺という古いお寺があり、古代から近世にかけての石造遺物が散在していると云います。
参道途中の小石仏 |
参道途中の平坦地に、小石仏が並べられていたので、撮影しようと荷物を降ろして振り返ると、平群谷の風景が広がっていました。
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安明寺春日神社の地に遷座、合祀された船山神社
船山神社石鳥居(元禄三年) |
船山神社の鳥居をくぐる前に、先ほどの小石仏をご紹介しましょう。
船型地蔵立像(像高82cm、仏身49cm) |
お地蔵さん以外に、自然石名号碑、上部が欠損した五輪塔板碑などが並べてあります。残念なことに、「磨崖種子」(バクの梵字が彫られたもの)を見落としてしまいました。鎌倉時代と推定されるもので、梵字の下には「円舜」と刻されているそうです。
石燈籠(参道石段下) |
狛犬 |
船山神社拝殿前 |
神社境内は傾斜地にあり、石鳥居の奥にある石段を登ります。拝殿前の鳥居は木製でした。向かって右手に「自然石の陽石」が祀られています。
自然石の陽石 |
入口にあった説明板によると、「境内後方の矢田丘陵八合目付近に丸木船状の三つの巨石があり、、、(略)」「、、、立派な陽石が旧社地から移されている」と紹介されています。旧社地付近には旧中ノ宮村の古い墓地があり、興味深い石造遺物を見ることができると云います。もちろん、三つの巨石も興味深いですね。
参考文献
奈良県生駒郡平群町石造文化財 平群谷(平成三年)
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