今昔マップ京阪(1892-1910)の地図に「古堤街道」と記載される大阪と奈良を結ぶ主要路がありました。資料によると、「大軌鉄道(近鉄奈良線)の開業により急速にさびれ、 昔日の賑わいは失われました」と紹介されています。
石切場跡付近 |
さらに追い打ちをかけたのは、大阪と奈良の府県境を縦断する信貴生駒スカイラインの建設でしょう。古堤街道が横断していた付近は石切場の跡地で、現在はモトクロスの練習場として活用されています。
ストリートビュー - Googleマップ
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微妙な場所に立つ「峠の地蔵」さん
峠の地蔵 |
四條畷市と生駒市俵口町の境界線が通過するかつての峠付近に、石がんに納められたお地蔵さんが立っておられます。いつ訪問しても綺麗に掃除され、お供えの花が枯れていることがありません。今も信仰を集めている証(あかし)ですね。
峠の地蔵 |
この微妙な立ち位置が災いしたのか、生駒市の調査文献にて「峠地蔵」の詳細を見ることはありません。恐らくギリギリ俵口町側だと思うのですが。。。(平成26年に出版された「生駒の古道(生駒民俗会)」で紹介されました)
峠の地蔵 |
しっかりと石がんに守られていても、風雪の厳しい峠という場所柄なのか、摩耗は激しくてお顔の表情は読み取れずにおりました。しかし、この度ライトを使って撮影したところ、ほんのちょっとだけ目鼻立ちが分かるようになりました。
峠の地蔵、花挿し |
さらに、左手の花挿しに文字が刻まれていることに気が付きました。しかし、当方の浅学な知識では読み取れません。もし、読めた方はコメント欄にてご教授ください。
参考文献
生駒の古道-生駒市古道調査-(生駒民俗会、平成二十六年)
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