専念寺の石造遺物(平群町久安寺)

 

通法山専念寺(融通念仏宗)は久安寺の旧字南垣内にあり、境内に特筆すべき石造遺物が数点残されています。

 

ストリートビュー - Googleマップ
道が狭いので歩いて行くことをおススメします。

 

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久安寺訪問の締めくくりは専念寺にて

 

五輪塔
水輪の四方に大きく種字が陰刻されています。残念ながら紀年は刻されていません。

 

宝篋印塔
こちらも紀年なし。相輪部の宝珠と請花が破損しています。

 

台石の四面に現世の除災と来世の極楽往生を説く銘文が記されているとのことですが、よく読んでみると興味深い一節がありました。

 

或一禮拝
或一右逵
塞地獄門
開菩提路
意味
礼拝して右回りすれば、地獄の門は閉じて菩提の路が開く

 

専念寺参詣の折は、宝篋印塔を見つけて右回りしてください。但し、塔の周囲はちょっと狭いです。

 

墓地内石碑群
文献資料とは配置が異なり、新しい石造物が追加されているようです。

 

その他の石仏
船型千手観音立像

 

境内には各地から集められたと思われる小石仏が数体ならべてありました。中でも千手観音さんは、矢田寺などで見る四国霊場巡りの通し番号が記された石仏のようですね。この近くにもミニお四国さんが存在したのでしょうか。

 

  • 訪問日[2015.07.20]

  • 参考文献
    奈良県生駒郡平群町石造文化財 平群谷(平成三年)

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