河内飯盛山の西麓、大東市北条町5丁目の高台に北条神社が建っています。神社の古記録によると、祭神は京都北野神社の御神木で像を刻んだものらしいです。
ストリートビュー - Googleマップ
飯盛山の麓、ここから三好道で山頂へ通じる。
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神社の石造遺物は狛犬の鑑賞から
石造の狛犬が主流になったのは江戸時代以降だそうです。したがって石仏のように古いからと言って「素晴らしい」とは限りません。それだけに眼力を養わないと良いモノに出会うことはできないでしょう。
高さ2mを越える文化四年の石灯篭(台石を含む) やはり銘は気になりますね。
北条神社の石段と鳥居
北条神社の石段と鳥居を見上げます。境内は参道から少し高い場所にありました。鳥居には延宝年間の銘が刻んであります。
北条神社境内
境内の説明板によると、元は権現川・津の辺の浜辺から水害の難を避けて遷座されたようです。戦国時代に飯盛城主の守護神と仰がれ、明治五年に北条神社となったとのこと。
狛犬(阿) 足の下に玉を持つ「玉取型」
ご挨拶もそこそこに、さっそく狛犬を見学。なかなか凝った造りの狛犬です。
狛犬(阿) 尻尾もいい感じ
尻尾は「火炎太鼓の峰」なのか。風化が進んでいて判別がむつかしい。
狛犬(吽)
角はないようです。
狛犬(吽)、右足
右足にも獣の顔を丁寧に彫り込んであります。最初にしては当たりではないでしょうか。
狛犬(吽)、尻尾
こちらの方が分かりやすいでしょうか。狛犬の台座に「明治廿四年十月建」と刻まれていました。拝殿前にはもう一対、小さい狛犬が置かれています。
狛犬(阿)
一回り以上小さくて、デザインはシンプル。ちょっとあっさりしています。
狛犬(吽)
しかし台座に刻まれた年号は、「明和九年九月吉日」とあります。こちらが初代の狛犬だったのでしょう。大正・昭和初期に円熟期を迎えたという狛犬の歴史を見るようで面白い。ますます興味が深まってきました。
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