前回に続いて生駒三大薬師の一つ、「谷田の枯木薬師」をご紹介します。谷田は旧字名で、現在は生駒市北新町となっています。
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今はなき元信寺の境内奥に座す
北新町の高級住宅街を登って行くと小高い丘がコンクリート壁で囲まれており、入り口のフェンスは紐で閉じられています。元信寺は廃寺なのか？
フェンスを開けて入ると雑草に囲まれた石灯籠や祠が残っていました。枯木薬師さんはこの奥に座していらっしゃいます。
枯木薬師
なんとお堂もなく野ざらしです。経木やろうそく立てに囲まれていて、今も信仰の対象であることは間違いないようです。前にある陶製の置物が気になります。お賽銭入れだと思いますので、腰など掛けないようにしましょう。
枯木薬師坐像
船型光背に半肉彫の薬師坐像は、残念ながら紀年銘は刻されていません。風化が進んでいて像容が明らかではありませんが、その克明な描写から相当古いもので間違いないようです。訪問の際は、フェンスの戸締まりよろしくお願いします。
[2014.07.30 撮影]
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