興法寺から南へ谷筋を一つ隔てた尾根筋を三昧尾とよび、尾根上に古い墓地があって供養の石塔が並んでいます。一般向けによく整備された辻子谷ハイキングコースに分岐の石標が立っているので、ちょっと立ち寄ってみましょう。
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ハイキング道はかつての宝山寺参詣道
十三重石塔と説明書きの石碑
三昧とは「さんまい」と読み、墓地を意味する仏教用語のようです。周辺は陶製の蔵骨器などが出土する遺跡となっており、三昧尾山遺跡と呼称しています。
右手の石碑です。名号碑のようですね。
石塔の脇にも「良弁大僧正墓所」と刻んだ新しい石標が立っていますが、東大寺の良弁僧正の墓ではなくて、僧良弁が願主となって造立した供養塔です。
左手の石碑は由緒書きがありました。
自然石に小さな字で彫り込んであるのでよく読めません。若干風化も進んでいます。
十三重石塔 塔高4.98m、永仁七年(1299)
昭和四九年に東大阪市文化財(建造物)に指定されました。左の石碑はその時のものでしょう。枚岡市史によると十三重石塔の基礎石には「大工平吉国」と石工の銘があるとのこと。石工の銘が彫り込まれているのは全国的に見ても稀有な例だそうです。何度か訪問していますが、基礎石の銘文に気が付きませんでした。次回訪問時は忘れず確認することにいたしましょう。
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