近鉄大阪線・安堂駅の東側出口からロータリーを左折して東(山手側)へ真っすぐに歩いて辻を二つ越えると、左手に正休寺の山門を見て広場のような四辻に到着します。
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左手の白壁が正休寺
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正休寺が正しかった。(「関西石仏めぐり」より)
「関西石仏めぐり/創元社・清水俊明著」(以下、本書と言う)で柏原市山麓部のコースにおいて興味深い石仏がたくさん紹介されています。中には写真や詳細な場所の説明がないモノもあり、周辺の様子が変わって記述とは異なることも散見されます。
集荷場横の地蔵堂 |
本書では「安堂駅の東南に正体寺があって、寺の横の辻堂にも、高さ90cmほどの阿弥陀如来と思われる摩滅のひどい石仏があり、、、」と紹介されています。訪問当日はお寺に気が付かずに通り過ぎてしまい、気が付いたら集荷場のある辻に立っていました。辺りを見回して集荷場の東隣に奥まって立つ地蔵堂を発見しました。「お寺の横」にこだわっていたらお会いできなかったかもしれません。ちなみに本書の「正体寺」は誤植か著者の勘違いでしょう。正しくは「正休寺」です。
摩滅の激しい石仏 |
幸いなことに地蔵堂の格子戸は施錠されていませんでした。昨今はがっちり鍵のかかったお堂が多い中で、見学者にとってはありがたい。しかし、石仏のほぼ上半部を覆う涎かけに隠れてほとんど見ることができません。
阿弥陀如来(鎌倉期と推定される) |
摩滅の激しい石仏は自然石のようにも見えますね。そうするとかつては野辺に立っておられたのかも。単なる岩塊にしか見えない石仏ですが、膝の上で手を組む右腕が涎かけの下端からわずかにのぞかせていました。
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参考文献
関西石仏めぐり/創元社・清水俊明著
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