生駒市最北端に突き出た高山町傍示から北東の三国境を経て京田辺市天王(山城)へ古い道が通じています。
三差路の石造遺物(文化五年) |
三国境(河内、大和、山城の三国境界)から北へ約500mの地点に、三差路がありお地蔵さんが祀られていました。
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天王道は「かいがけ道」の東への延長、古山陰道に通じる
四国八十八ヶ霊場供養碑 |
三差路は鬱蒼とした竹林に囲まれて、昼でも薄暗く人通りはほとんどありません。石碑の紀年を確認しようとライトで照らしてみました。すると、石碑の上部に細い線で刻まれた興味深い像を発見。輿にに座したこの人物はどなたでしょうか?
船型地蔵菩薩立像 |
供養碑の右横には、斜面に寝かせるように半肉彫りのお地蔵さんが祀られています。
船型地蔵菩薩立像 |
花崗岩製で風化が激しいですが、こうしてじっくり見ると、なんとなく垂れ目に思えて、とても親しみを感じます。
船型地蔵菩薩立像 |
資料にても紀年などは言及されていませんが、先の供養碑よりも古い年代と推察します。錫杖の下には微かに「ほたに」と読み取れることから。道しるべ地蔵として、この辻を行き交う旅人を励ましておられたのでしょう。
参考文献
生駒の古道-生駒市古道調査-(生駒民俗会、平成二十六年)
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