平群町福貴畑の西浄寺付近の旧字名に「明心」がありました。最も古い地形図には「明神」とありますが、古い地名にはよくあることです。
ミヤマグチの石仏(天文廿二年、自然石磨崖仏地蔵) |
明心道は古代富貴寺(福貴寺跡)の高之坊に至る旧道で、星ノ尾墓地との分岐付近に「ミヤマグチの石仏」があることで知られています。石仏ファンに旧知の存在でも、明心から旧道を下って訪問する人は皆無でしょう。
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資料にない石造遺物を発見した!
明心道の石造遺物 |
十三峠を越えて平群中央公園まで、サクッとウォーキングのつもりだったのが、スマホを忘れてエライことになりました。適当に地図を見て行けるだろうと突入したのが旧道だったようです。途中で迷いそうになった時、上掲の石仏に助けられました。
明心道の石造遺物 |
かなり損傷と摩耗が激しい上に、半ば土中に埋まっています。周囲は最近伐採されたようで、見通しは大変よくなっていました。ここは分岐の少し先で、草刈りされてなければ、石仏を発見できなかったでしょう。形式は恐らく船型の光背を持つ立像(?)、頭部の形や錫杖が見当たらないことから、地蔵菩薩ではなく如来立像ではないかと推測します。合掌型の地蔵立像の可能性も捨てがたく、素人では判別できませぬ。
参考文献
奈良県生駒郡平群町石造文化財 平群谷(平成三年)
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