生駒山系でみつけたモノを気の向くまま、足の向くまま紹介しています。
2016年12月27日火曜日
平群・矢田丘陵
高安山から立石越道の平群町側へ西進すると、久保西入口の辻に複数の祠と石造遺物が並べてあります。五本松という旧地名が残っており、通称の「石仏の辻」と呼ぶ方が分かりやすいですね。 新しくなった中央の地蔵屋形(石仏の辻) 久しぶりに訪問してみると、中央の屋形が新し...
2016年12月9日金曜日
供養塔 古道 生駒山 石燈籠
小倉山教弘寺と言えば、生駒の古道「庄兵ェ道」の途上にあり、役行者が開基したことで知られています。参道の石段を登った本堂右奥に、「天正六年」の銘が刻された役行者像石龕が祀られており、石仏ファンには見逃せない貴重な石造遺物です。 行者像石龕(桃山時代、天正六年) ...
2016年11月29日火曜日
宝篋印塔 北生駒
星田六十山の一つ「新宮山」は、現在の星田公園の中にあります。山頂部にはかつてこの地に隆盛を誇った「新宮山八幡宮」の石造遺物が保存されています。 宝篋印塔二基 広い山頂部の一角に鉄柵で囲まれて、二基の宝篋印塔が祀られています。現在の風景からここに六小社と六支院...
2016年11月21日月曜日
石仏 平群・矢田丘陵
平群町役場から拡幅された県道250号線を600m程西へ進んだ先に、栗坪(旧地名)「かみの地蔵尊」のお堂が高台の上に立っています。 かみの地蔵(立像が二体祀られています) 栗坪という地名は現在の地図には見当たりません。県道から坂道を上がった先に地蔵堂があり、こ...
2016年11月18日金曜日
古道 平群・矢田丘陵
平群町福貴畑の西浄寺付近の旧字名に「明心」がありました。最も古い地形図には「明神」とありますが、古い地名にはよくあることです。 ミヤマグチの石仏(天文廿二年、自然石磨崖仏地蔵) 明心道は古代富貴寺(福貴寺跡)の高之坊に至る旧道で、星ノ尾墓地との分岐付近に「ミ...
2016年11月11日金曜日
石仏 北生駒
資料によると「京田辺市高船集落の北側の高台に笠上神社が鎮座する」とあります。現地に行ってみると「瘡神社」が正式な呼び名で、昭和の初期に大坂の篤志家により再建されたとありました。 笠上神社の拝殿前 鳥居の両脇には、狛犬ならぬ狛狐が立っています。台石に刻された紀...
2016年11月10日木曜日
古道 北生駒
生駒市最北端に突き出た高山町傍示から北東の三国境を経て京田辺市天王(山城)へ古い道が通じています。 三差路の石造遺物(文化五年) 三国境(河内、大和、山城の三国境界)から北へ約500mの地点に、三差路がありお地蔵さんが祀られていました。 ストリートビュ...
2016年11月2日水曜日
柏原・明神・王寺
神奈備神社は龍田大社の末社で、神奈備(かむなび、かんなび)とは神が住む森という意味を表します。「神南備」、「甘南備」、「神名火」とも書きます。 延命地蔵尊 「かんなび」は「山が平地に接する端山にある」とされ、ここ神奈備神社は生駒山系の最南端に位置しています。...
2016年11月1日火曜日
信貴山東南の麓、生駒郡三郷町立野北に、旧字で「山上」と呼ばれた集落がありました。現在ではすっかり宅地化されて町名も変わっています。 旧山上家屋敷跡(祠) 集落の中ほど(立野北2丁目付近)に、ガードレールの脇から石段が下っており、噂に聞いていた樟の大木が立って...