獅子窟寺の仁王門跡から「お大師さまの水」を見て、よく踏まれた山道を下ると歴代住職の墓所があります。さらに奥へと進むと「王の墓」で知られる亀山上皇と皇后の供養塔が遺されています。
王の墓 |
今回ご紹介するのは、「王の墓」よりまださらに進んだ場所にある「坂口の墓地」です。反対側から急坂を登って来ると、なるほどここが「坂口」と呼ばれる所以がご理解いただけるでしょう。
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椿地蔵(地蔵菩薩立像)を訪ねて
椿地蔵(像高75.0cm) |
周辺は竹林に囲まれており、夏でも空気がヒンヤリとして涼しい場所。但し、季節によってはジメジメしていることも否めません。涎かけをお脱ぎいただく手が一瞬凍ることがしばしばです。なで肩に細身の体格、真一文字に閉じた目が印象的でした。
阿弥陀如来坐像 |
花崗岩製の小さな石仏なので、資料で位置関係を把握しておいてヨカッタです。お膝の上で組まれた両手は省略されているのが確認できました。いずれも、室町時代の造立と考えられている石仏です。
摩耗の激しい石仏 |
全景を見ると分かりますが、ここ坂口の墓地には資料に紹介される以外にも数体の石仏を見ることができます。いずれも、同年代のモノと思われます。上掲の石仏もとても興味深い。しかし、涎かけに手をかける勇気がでませんでした。
参考文献
交野市の石造文化財1-私市・私部・神宮寺・倉治地区編-
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