椿井城の麓、高台に位置する常念寺さんの境内からは、平群谷の様子を一望に出来ました。しかし、このお寺の名称は一定しませんね。念仏は定まっているのに。
常念寺(山号を峰堂山という) |
いつも参考にしている「平群町石造文化財 平群谷(平成三年)」には、『浄念寺』と記されています。さらに、Googleマップのリスティングは『常年寺』となっています。どれが正しいのでしょうか。ちなみに、「常念寺」は現地で確認しています。
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椿井井戸と宮山塚古墳
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常念寺の参道石段前には「椿井」と刻された自然石があり、傍らには「椿井井戸」の説明書きがありました。さらに、お寺と隣接する春日神社では県指定史跡「宮山塚古墳」を見学できます。大変見どころの多い場所ですね。
阿弥陀如来坐像 |
紀年銘ははありませんが品の良い船型阿弥陀如来坐像を確認できました。資料と比べると近年損傷部位を修復したことが分かります。
自然石名号碑(元禄八年) |
資料によると、常念寺は念仏道場であったことから、これらの石造遺品は念仏信仰の対象物であったと推定されています。
自然石名号碑(元禄八年) |
石造遺品は境内の西端に集められていて、石碑越しに見る生駒山系が素晴らしい景観を呈していました。特に、信貴山が真正面に見えるのが羨ましいです。大阪側に住まいする者は、高安山に隠れて拝することができないからですね。それだけに憧れは強いワケですが。
参考文献
奈良県生駒郡平群町石造文化財 平群谷(平成三年)
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