2015年に「二本杉の小石仏」として、当サイトで紹介しました。最近になって資料に言及されていることを知り再訪した次第です。
鳴川ハイキングコースの野仏(二本杉の小石仏)
360°パノラマ - Googleマップ
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椿城の罪人処刑場との伝承がある場所
交通の要衝であった生駒山口神社前から、千光寺旧参道に広がる田園風景を眺めながら歩くと時の経つのを忘れてしまいます。
斜面に並ぶ石仏群 |
畑の用水路に沿って野道を進み三叉路(右は向浦、左は下庄)までやって来ると目的の小石仏群の祀られた広場はすぐそこです。
山型名号板碑(拓本を取れば年号が分かるかも) |
最初に訪れた時は墓地跡なのかという印象を持ちました。そのことは旧館サイトで書いた通りです。しかし、当地は資料によると旧下庄村入口にあたり、勧請の地であったと推測されています。
船型地蔵立像 |
小字名ではキヨノドウ(浄ノ堂)という地名が残っているとのことで、その理由を修験道に面しているからとされていますが、伝承が事実であることを裏付けているのではないでしょうか。処刑場は天下泰平の世にふさわしくありません。
大杉の根元に立つ石仏 |
二本杉というのがこの地の通称なのかと思っていましたが、「ツジドー前の地蔵」という通り名があるようです。ツジドーとは辻堂(経堂、浄め堂)とのこと。
地蔵立像なのか? |
かつては立派な辻堂が建っていたと云います。今は雨ざらしとなり、野仏となって旅人をお見送りくださっています。ありがたや。
参考文献
奈良県生駒郡平群町石造文化財 平群谷(平成三年)
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