生駒川(竜田川)の西側を南北に走る京みち(京街道)沿いには、興味深い石造遺物が遺されており今も土地の人々から篤い信仰を集めています。
文珠川に面して立つ石仏 |
京みちが文珠川と出会う場所は、第二阪奈道路(壱分ランプ)の高架がかつての古道を分断しています。ここに南面して小さな石仏が立派な台座に祀られていました。
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工事現場から出土した石仏
恐らく坐像、定印を結ぶ(?) |
平成二十六年に刊行された「生駒の古道(生駒民俗会)」によると、『第二阪奈道路の工事中に見つかり、地域のみなさんが安置された』と紹介されています。
阿弥陀如来坐像と推察 |
工事がなければ今も土中に眠っていたことでしょう。眺めれば眺めるほど複雑な心境が渦巻きます。光背部分に微かな光輪が刻まれているように見えますね。
安住の地を得た石仏 |
像高にして約50cm、半肉彫り。意外にひっそりしていながら、宝山寺の般若窟が見える好展望の場所で安住の地を得た石仏に、そっと手を合わせて道中の祈願をいたしました。
参考文献
生駒の古道-生駒市古道調査-(生駒民俗会、平成二十六年)
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