円福寺本堂(重文) |
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必見の宝篋印塔(重要文化財)
高台に立つ円福寺 |
旧道の痕跡を辿って歩いていくと石垣の上に立つ円福寺の山門と宝篋印塔の相輪部が遠くから見えてきて、胸の高まりを抑えることができません。ワクワクする瞬間です。
円福寺 石段 |
円福寺本堂、宝篋印塔は重要文化財に指定されています。
二基の宝篋印塔が並び立つ |
北側の塔に刻まれた銘によると永仁元年(1293)、鎌倉時代後期の造立であることが分かります。江戸期の宝篋印塔と比べて素人目でもわかるのは、隅飾りの角度です。古いものほど直立に近い。
宝篋印塔(北) |
塔身部の四方には種子が薬研堀りでハッキリと深く刻されているのが鎌倉期の特長です。
宝篋印塔(南) |
周囲には小石仏が祀られていました。
資料によると基礎北面に刻された銘文が解読されています。最後にご紹介(引用)いたしましょう。
この造塔の志した趣は自他の罪を滅し、善を生じ、浄土に往生し、浄界七世にわたり、仏の法の世界の四恩は、あまねく衆生平等 造塔の後利益にあづかりたい かくの通りであります。
円福寺境内の梅 |
春爛漫の汗ばむ陽気の中での訪問でした。
参考文献
生駒市 石造文化財「生駒谷」(昭和五十二年)
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