生駒山系の旧墓は小丘の頂上部に設置されていることが多い。谷田西墓地もその一つで、近鉄奈良線の生駒トンネルの上の道を登っていきます。
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手すりはあっても墓参者には辛い坂道。
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かつては見晴らしの良い場所も今は。。。
死者の霊を慰める場所として高台は適しているのかもしれません。かつては眺めも良かったでしょうし、残された家族にとってもいつでも見上げることのできる場所です。しかしながら、現在のような高齢化社会で老々介護が必要な時代にあっては、必ずしも好立地とは言えないようですね。
墓地入口の六地蔵
訪問した時期が悪かったのか、六地蔵や迎え地蔵に挨拶して中へ入ると、いきなりヤブ蚊の大群に襲撃されました。夏場はハッカオイルなどで対策を講じていますが、奴らはヒジなどの薄い部分を狡猾に狙ってきます。
十三仏板碑 額部の二条線が古い形式を示している
山形二尊仏 紀年不明、同じく古い形式です。
墓参の目的は十三仏種子板碑の見学でした。墓参目的が悪かったのでしょうか。墓地は少々荒れ気味で、無縁化した墓石もチラホラ見かけました。「たまにはお参りに来るように言うといてくれ」とボヤキ声が聞こえたような気がします。他にも興味深い石仏が多数散見されたのですが、また日を改めて見学することにいたしましょう。
参考文献
生駒市 石造文化財「生駒谷」(昭和五十二年)
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