くさか園地・石切場跡の地蔵石仏(東大阪市上石切町)

くさか園地・石切場跡

くさか園地は「大阪府民の森」の中部園地に属しており、くさか園地はその中でも最も北に位置しています。

くさか園地・石切場跡
こぶしの谷(くさか園地管理道)


時節柄、こぶしの谷の開花状況が気になるところ。しかし、当サイトでは地味に石切場跡の地蔵石仏をご紹介します。

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くさかハイキングコースの石切場跡



くさか園地・石切場跡
石切場跡の地蔵石仏


くさかハイキングコースは、夏場は虫が多く草深い時期もあって、利用者が減っていたように思います。最近はよく整備されていますので、ご安心ください。中腹あたりにある岩屋教会跡地に洞窟の胎内くぐりが残っていて、その上部辺りがかつての「石切場跡」だったようです。

くさか園地・石切場跡
石切場跡の地蔵石仏(昭和十八年)


これまで、じっくり拝見することはありませんでした。花崗岩製の小さな船型地蔵さんで、お顔は少し摩耗しています。供花は真新しく、涎かけもそんなに汚れていません。簡単に外せましたので、全体をよく拝見することができました。現代仏にしては珍しく、左右に大きく紀年銘が刻されており、「昭和十八年九月」と読み取れました。

くさか園地・石切場跡
昭和十八年


昭和18年と言えば国外では戦況が悪化し、国内では天災により多くの人命が失われた年でした。そんな折に、石切場跡で何を祈願して祀られたのでしょうか。今もお花とお水が絶えないお地蔵さんに、そっと手を合わせて下山いたしました。



  • 訪問日[2017.03.30]

  • 参考文献
    なし

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